【スタッフ日記】ヤモリのひみつ1
こんにちは、
学生時代は文系一筋でした、おーちゃんです。
あんちゃん家のヤモリくんはかわいかったですね!
ところで、実はヤモリの身体には
さまざまなハイテクが詰まっていたのです・・・!
ヤモリは天井や壁など、
つるつるな場所にも平気で張り付きますが
あれは吸盤や粘液、爪などでくっついているのではなく、
なんとその足に『ファンデルワールス力』が
働いているためなのだそうです。
ファンデルワールス力とは・・・
「電気を帯びていない分子同士が引き合う非常に弱い力」のことで、
原子や分子の距離の6乗に反比例して働くため
距離が近ければ近いほど強く引っ張られる、のだそうです
ヤモリの足の裏には非常に細かい繊毛が密集しており、
その毛の先はさらにヘラ型に枝分かれした構造になっています。
繊毛の数は1平方センチメートルあたり10万~100万本、
さらにそれぞれの先端が100~1000本ほどに分岐しています。
先端の直径は200ナノメートルほどで
数億本の密度の超極細毛が集まった状態となっています。
この毛の1本1本が、
対象物の分子に極めて近い距離に接近することで
ファンデルワールス力が発動し、
ヤモリは壁や天井にひっつくことができるのだとか・・・
いっぽうこの繊毛は、毛の角度を変えるだけで
対象物から簡単にはがせるため、
ヤモリは自由に壁や天井を歩き回れるのだそうです。
そんなヤモリのハイテクには
NASAやDARPA、スタンフォード大学なども注目し、
色々な研究や製品が生まれているようです。
粘着剤が不要で簡単にはがすことができ
何度も再利用できる接着テープや、
垂直な壁を登るためのグローブ、
ホコリを吸着する清掃アイテム、
外科手術用のナノ絆創膏、
壁面を垂直走行できる小型ロボット、
どんなものでも柔軟に持ち上げられるロボットハンド、
などなど・・・
また接着剤を使用しないため
激しい温度変化など特殊な条件の環境下でも使え
電力も磁力も重力も大気も不要といった特徴から、
宇宙空間での応用を検証する実験など
日本をはじめ世界中で研究開発が続けられているようです。
ヤモリ、すごい・・・!
さて、ヤモリは漢字で書くと『家守』、
読んで字のごとく、家を守ってくれる益獣であり
守り神なのですね
ハワイではゲッコーと呼ばれ、
やはり幸運を呼ぶ縁起の良い生き物とされているそうです。
というわけで引き続き、
ヤモリ日記を楽しみにしているおーちゃんでした
(おーちゃん)
最近のコメント