【スタッフ日記】菜花のお婆ちゃん
皆様こんにちは。
サトちゃんと、なべちゃんからワタクシに回ってきた筈の風邪菌が、何故かワタクシを経由して再びなべちゃんに戻ったらしく、罪悪感を感じている安ちゃんです。言われてみれば、バトンタッチしたせいか、ワタクシ徐々に快復を実感してきました。
さて、この日記を書いているのは2月24日、天皇誕生日の振替休日です。今朝、急遽予定していた用事が変更となり、午前中、何も予定がなくなってしまいました。
どうしよう……
やる事が無いと退屈に耐えられないワタクシが、真剣に考えること10秒………。
そうだっ!『菜花』のお婆ちゃんの所に菜花を買いに行こう!
思い立ったら即行動!車を飛ばします!
我が家から南に車で1時間弱の場所に人里離れた、美しい桃源郷の様な谷間の集落で畑を営むご夫婦。 ワタクシがこの時期、菜の花の若芽、菜花を買いに何年も通っている農家さんがあります。
行ったことも行ける目途もありませんが、天国ってこんな所でしょ?という気がします。
元々は、たまたま道を通り掛かった時に畑で収穫中だったお爺ちゃんに、「どこに行けばお爺ちゃんの野菜買えますか?」と聞いた際、「それならば・・・」ということで、その場で野菜を分けて頂いたのが始まりです。近年お爺ちゃんは、コロナに感染して以来、体調を崩してしまい、いまはお婆ちゃんが畑を守っています。
畑に行くまでの道すがら、まずは『志駒不動様の霊水』という湧水をタンクに50リットルほど汲みます。炊飯、料理用です。コーヒーにも良いです。
ここでは、蛇口からジャージャーと、とめどもなく水が出ていて、沢山の方々がタンクやペットボトルを沢山持参して汲んでいます。霊水というだけあって、パワースポットらしいです。
我々の身体の60%は水。水は大切です。
特にワタクシの身体は水ぶくれしているので、8割がたは水だと思います。
我が家は意外と先進的で、幼少時アレルギー体質が酷かったワタクシのことを考えて、50年前から『水道水をそのまま飲んではダメだ!』と、当時建築家だった父親が展示会で仕入れた情報から、(よくある詐欺話の典型の様な謳い文句の) “NASAで開発した最新鋭の逆浸透膜式浄水器”という業務用浄水器を自宅に設置してくれていた為、ずっと美味しい水で生活して来ました。
お子様がアレルギーに困っている親御さんは、水道水と野菜の農薬をやめてみては如何でしょうか?ワタクシはそれをやめただけで劇的に体質が変わりました。
ワタクシが今も有機!無農薬!と騒ぐのは、そんな幼少期体験が関係しています。
無事、神様の湧水を汲んだら、向かうはお婆ちゃんが居る桃源郷へ!!
お婆ちゃん、お名前も分かりませんが、場所だけわかる大きな家に行き、「お婆ちゃん、今年も菜花買いに来ましたぁ!」とご挨拶。
「あらあら、ど〜も、いらっしゃい!」とお婆ちゃん。
「今年は雨が降らないから、出来が良くないのよ、ちょっと遠い畑の方が美味しく出来てるから、そこまでちょっと歩いて行こうか…」と、一緒に桃源郷を歩いて行きます。
↓早速お婆ちゃんがワタクシのために菜花を摘んでくれています。
↓買い物カゴ一杯に菜花を摘んでくれました。
買いに来たのに、お金をなかなか受取ってくれません。渡したくても数百円しかいらないと。。。お金を無理やりお婆ちゃんのポケットに。。と言っても千円札1枚です…笑
ところが、お金を数百円余分に受け取らされてしまった罪悪感に目覚めてしまったお婆ちゃん、サニーレタスが美味しいからね、コレも持って行きなさい、あ、コレも、、、それとあっちに美味しいカブが植ってるからそれも掘って行こうね…。
レタスやらカブやらキャベツやらネギやら水仙の苗やら、車のトランクが一杯になってしまいました。
「もういいって!充分!もぅいいって!!」と、振り切るようにワタクシが帰ろうとする車の後ろから、一度家に帰った筈のお婆ちゃんから「ちょっと待ってぇ〜!!!」と呼ばれ、
「これね、昨日ついたお餅。みかんの皮と実を練り込んでる”みかん餅”ね。美味しいから持って行って!」
「もぅ…お婆ちゃん、、、有難いんだけど、いろいろ貰い過ぎ。お金を受取ってくれないなら、程々にして貰わないと、恩返し出来ないよ!」
というと、
「恩返しはね、また来てくれれば嬉しいよ、また来年も来てね。」と、、、感涙
最近、何かと忙しく、急に思い立って来たので、ワタクシが唯一恩返し出来そうな自作の化粧水もハンドクリームもジャムも何もなくて、お婆ちゃんに何もあげられなかった…
お婆ちゃんの野菜は完全無農薬。甘みのある美味しい菜花は、この季節になると食べたくなる季節の味覚です。
来年はちゃんと恩返しします。
優しいお婆ちゃんのお陰で、有意義な午前中を過ごすことが出来ました!
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