【スタッフ日記】ぽぽー その2
皆様こんにちは、安ちゃんです。
少し前になりますが、挿し木というものをやってみました。以前、こちらのスタッフ日記に、ぽぽーの苗を植えたお話の投稿をしました。
植えた苗は4年ものの実生。実生とは…種から発芽して育てた苗のことです。植物に知見のない私は、種から大きく育てた苗は価値がありそうな気がしていました。
ところが、大きな落とし穴。
実生苗は、種をとった親木の性質を引き継がない。というのです。
つまり、美味しいポポーの木の種を植えても美味しい実がなるとは限らないと。。。
これは衝撃的な事実ですね。何年も何年も大切に育てた挙句に美味しくない果実が出来た暁には… 庭のかまどの薪にするのも悔しいくらいです。
そんなリスキーな実生苗を大切に育てるほどお人好しではありません。←勿論美味しい実を付ける可能性は残っているのですが。。
見切りをつけた私は、美味しいぽぽーを出荷している農園から、接木用の穂木を購入しました。
穂木とは…見た目はただの小枝です。
この小枝を今の実生苗に接木して、小枝の新芽を育てていくことで、美味しいぽぽーの実を付ける小枝の性質を引き継いだまま大きく育てることが出来るらしいです。
つまり、ウサインボルトの子供が足が速いとは限りませんが、ウサインボルトの足をワタクシに移植したらメッチャ早く走れる様になる。
そんな理屈らしいです。人間ではそんな簡単にはいきませんが、何とも…植物の神秘ですね!
早速、いままで育てて来た実生ぽぽーの幹を躊躇なくぶった斬ります。
サヨウナラ実生ぽぽー!
穂木の小枝を形成層が出る様に整形します。
そして台木となる元実生ぽぽーの幹に切り込みを入れて穂木の形成層同士を重ねます。
うまく重なったと思ったら、接木テープでしっかりと固定します。
この間の作業、1人だと写真が撮れないほど大変でした。
台木に穂木を挟着出来れば完成です!
いつかまた、穂木から芽が出ました!というご報告を『ぽぽー その3』で出来ると嬉しいと思います!