【スタッフ日記】屋上庭園
12月だというのに季節外れの暖かさがやってきました。寒暖差が激しい今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、社の近くには現在建設中の大型ビルが多く、こちらもそのひとつです
ビルの中ほどにすでに植えられている木々が、見上げるとちらっと顔を覗かせているのが、個人的には萌えポイントです
環境への関心の高まりもあり、屋上庭園のあるビルは年々増えてきていますが、やはり通常の庭園とは異なるさまざまな注意点があるようです。
まず思いつくのは重量ですが・・・。
自然の土壌はとても重く、3mを超える高木を植える場合だと
土の深さが60cmとして、1㎡の重さは1,000kg以上にもなるそうです。
そのため、建物の荷重制限に対応した軽い土壌が使用されることが多いのですが、
それでもたとえば芝生を植える場合、土壌等の深さ20cm程度で1㎡の重さは150kg以上、高木を植えるとなると土等の深さを40cmとしても、1㎡の重さが400kg程度にはなるそうです。
水まわりにも厳重な管理が必要です。防水対策はもちろん、排水施設の完備も欠かせません。
高いビルになるほど風も強くなりますが、ビルの庭園は上記のとおり軽い土壌を使用し根が浅いので強風に弱く、植物や土壌を守る風対策が必須です。
また、植物の根が建物を侵食しないような防根対策や、むらなく水やりができる方法(スプリンクラーの場合、強風で水が飛んでいってしまうこともあるそうです)、強い日射しや乾燥から植物を守る対策も考えなければなりません。
多くの点に留意する必要がある屋上庭園ですが、その利点としてはヒートアイランド現象の緩和に留まらず、利用者の心を和ませる憩いの場として、すばらしい効用があると感じます。やはり美しい緑は心が和みますね・・・
ビルに育つ木々を見かけたら、これまでとはまた少し違う目で楽しむことができそうです
(おーちゃん)