【スタッフ日記】 釣魚のお話

こんにちは、安ちゃんです。
今日はワタクシの趣味『釣り』関連、釣ったお魚「釣魚(ちょうぎょ)」のお話です。
今年は色々ありまして全然釣りに行けてないワタクシを憐れんだ釣り仲間が、釣魚のお裾分けを届けてくれました!
頂いたお魚は、東京湾口、館山沖でついさっきまで泳いでいた25cm~30cmの型の良い真アジ君達
これは、釣り上げた後の処理が完璧にされている美味しそうなアジ君達です。 どうやって食べるかを考えるだけでも楽しくなって来ます。
皆さん、釣った魚が美味しいのは新鮮だから当たり前だとお考えではありませんか???
正解です。抜群に美味しいです。でも理由は新鮮だからというだけではないのです。釣り人達は釣った魚をより美味しく頂く為の努力を怠りません。殺生するからには美味しく頂戴するのが釣り人の責務です。この努力の末に釣り人だけが口に出来る絶品のお魚、これを別名、『釣り人の特権』と言って釣り人は悦に入っているのです
しっかりと処理された釣魚の味は、30年間、生魚を食べられなかった友人が、お刺身を「美味しい!美味しい!」と言って食べた程に違います。
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【釣り人の努力】
○活け絞め
新鮮さといえばお店の生け簀で生きている魚も一緒でしょう?と言われると思いますが、水槽でストレスを与えた魚は、大海原から釣られたばかりの魚とは違います。そういう意味では定置網などで獲れた魚市場の魚達も網にかかって悶絶してしまっているので、釣魚とは比べる事は出来ません。
釣魚は、釣れるや否や脳天をヒト刺しして仮死状態にされます。これを“活け締め”と言います。魚にストレスを感じる間を与えない事が美味しく食べるコツその①です。
他に神経締めなどもありますが、説明話がチョットだけ残酷な響きになりそうなので省略します。
○血抜き
食いしん坊な釣り師たちは、活け締め後すぐに魚のエラにナイフを入れて、海水を汲んだバケツに5分程度入れます。 これは生きている魚だからこそ出来る事で、心臓がポンプの役割をしてエラ蓋から血が抜けます。魚の血液を抜く事は生臭さの原因を取り除く事になって魚の劣化を止めます。これが生臭さの一切無い刺身を食べるコツその②です。上手に血抜きされたアジやサバの身は透明感があります。
特にサバなどは生きている時には内蔵にいるアニサキスという怖~い寄生虫が魚肉に移動する前に船上で内蔵まで取り除いてしまう事もあります。 この処理をすれば釣った鯖は刺身で食べても大丈夫なのです。
○海水氷絞め
血抜きの終わった魚達は素早く海水と砕いた氷でギンギンに冷えたクーラーボックスに入れます。 ただの氷水ではなく、海水を入れる事によって水温がゼロ度以下になり、チルド状態で鮮度を保つ事が出来ます。これは特に一般的にヒカリモノと呼ばれるアジ・サバ・イワシなど傷みの早い青魚達の鮮度保持では一番大切なコツです。
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長々とウンチクを述べましたが、今回、釣り友から頂いたアジ、私は干物にして食べる事にしました。 冬に備えるこの時期の鯵は、脂もノリノリで、内臓には真っ白なラードの塊が詰まっている程に脂がのっています。刺身で食べたらトロアジと呼ばれる魚です。
しかしながら、実は私も季節にかかわらず自分の肝臓に脂を蓄えている(いわゆる脂肪肝)体質な為、すこしサッパリと、でも、みずみずしい食感で食べたい思い、自家製の干物を作る事にしました。
干物がみずみずしい?とお思いのみなさん、干物で食べると、そのまま生魚を塩焼きにして食べるよりも水分量が多いんです。 
乾かしてんのに水分量が多い? 不思議ですが、本当です。 是非ネットで調べてみて下さい。
私の干物づくり工程のコダワリも書きたい所ですが、文章がエンドレスになってしまいそうですので、今回はこの辺で失礼致します。
最後に手作りトロアジの干物のお味、そりゃもぉ筆舌に尽くし難い程に絶品でございました。 釣り人の特権、お裾分けアジ、御馳走様でした!
サイモンズにも「アメリカ屋漁具」という釣具店の加盟店があり、沢山の釣り人がサイモンズポイントカードの会員さんとしていらっしゃいます。
釣り人会員の皆さん、私の書いてる事、良く分かって頂けますよね?

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