【スタッフ日記】猫のひみつ~水の飲み方編~
夏日や蒸し暑い日が少しずつ増えてきましたね
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
こまめな水分補給が大切なのは
人も猫も同じなのですが、
水に対してマニアックなこだわりを持つ猫さんが
巷には少なからずおられるようで、
蛇口から流れる水を飲みたがったり
氷水を飲みたがったり
窓の水滴をなめたがったり
汲みたての水でないと見向きもしなかったりと、
下僕 お世話係としては悩ましい攻防が続きます
さて、そんな猫さん達が
通常のスタイルで器から水を飲むときは、
いったいどうやっているのでしょう・・・
猫の水の飲み方は一見、舌で柄杓のように
水をすくっているかに見えますが、
米国の研究者達によれば
実はそこには洗練された物理学の法則が
働いているのだそうです。
人間は頰の筋肉によって口を密閉し、
一時的に真空状態を作ることで
水を吸い上げることができますが、
猫にはそれができません。
そこで猫は舌を水面に近づけ
同時に舌の先を曲げていきますが、
水に触れるのは舌の先端だけです。
猫が舌を口に戻すとき、
水が舌で上に引っ張られて水柱ができます。
慣性によって上に引っ張られた水が
一瞬後に重力にひかれて下に落ちていく、
これら2つの力の作用によって
水柱ができる、らしいのですが、
この慣性と重力がバランスして
水柱が最大の大きさになる絶妙なタイミングで、
猫は口を閉じて水を飲んでいるのだそうです
舌を動かす速度は秒速76㎝と非常に高速で、
猫は1秒間に3~4回この動作を繰り返します。
他のネコ科の動物も同じ方法をとりますが、
トラなど大型のネコ科はもっと遅いとのことです。
なお、水を飲む時の猫の舌の先は
外側ではなく内側に巻かれています。
ちなみに犬も、水はかなりこぼしたりしますが
飲み方の原理は猫と同じなのだとか
単純なようで奥深い、
色々な水の飲み方があるのですね・・・!
もし現場に遭遇する機会がありましたら、
ぜひそっと見つめてみてください
(おーちゃん)