【スタッフ日記】ピンチョス(タパス)
皆様こんにちは、安ちゃんです。
昨日は弊社の仕事納め。
クリスマスと重なったので、1年間の同僚達の頑張りを少しでも労いたいと思い、スペインオムレツのピンチョスを作って行く事にしました。
『ピンチョ』とは、スペイン語で『串』という意味です。その複数形がピンチョス。因みに同じ様にタパスと呼ぶ事も有りますが、日本で言う小皿料理、突出しの様なものです。
小さく切ったバケットに色々な食材を乗せたものを総称してピンチョスと呼びます。スペインでは町中にあるバルと呼ばれる大衆バーで食べる事が出来る軽食です。
若かりし頃、スペインで一人暮らしをしていたワタクシにとっては主食の様なものでした。
そんなワタクシもホームパーティーなどで友人達が遊びに来る時には、自作のオリジナルピンチョスで“オモテナシ“していましたが、ワタクシの創作ピンチョスは、地元スペインの友人達が、「またあのピンチョス作ってくれ!」と遊びに来る程好評でした。
今日は、その中のひとつ、スペインオムレツのアンチョビソースを作ります。
まずは、ジャガイモとタマネギを切ります。ジャガイモもはメークインにして下さい。男爵よりも断然ヨーロッパの味になります。
そしてたっぷりのオリーブオイルで煮ます。
ジャガイモと玉葱を煮ている間に大きなボールで卵を溶きます。今回は卵を10個使います。
ジャガイモに充分に熱が通ったら、玉葱と一緒に溶き卵の中にドボンと入れて、全てが馴染む様にかき混ぜます。
そしてフライパンに注ぎ込みます。
弱火で卵がしっかり固まるまで良く火を通します。これがオムレツの成功の秘訣!
表面まで一通り固まったら、大きなお皿をフライパンに被せて、一気にひっくり返してオムレツをお皿に移します。
ちょっと焦げて見えますが、これくらいの焼き色がついた方が美味しいです。
次は、お皿に乗せたオムレツをズルズルズルとスライドさせて、もう一度フライパンに戻します。熱の通っていない裏側に熱を入れます。
ここでは、裏面が固まる程度の熱が通ったら早めにお皿を乗せて、エイヤー!と再度お皿とフライパンをひっくり返してオムレツをお皿に戻します。
これでスペインオムレツ完成!
次は、バケットを小さく切ります。これは我家の近所にあるフランス人がフランス小麦とフランス酵母で作るバケットです。
そして、すり鉢にアンチョビとオリーブオイルを注いで、すりこぎでペースト状になるまで練ります。このすりこぎは、我家の裏山で切った山椒の木で作りました。
そしてこのアンチョビは、ワタクシが2年前に木更津で釣った片口鰯を塩漬けにして作った自家製のアンチョビです。相当に良い味出してます。
ペーストが出来たらパンに少しだけアンチョビソースを塗ります。
その上にオムレツを乗せて… もう一度アンチョビソースをかけます。
オムレツに被せる様にイベリコ豚の生ハムを乗せます。
飾りにミニトマトとオリーブをピンチョで刺したら出来上がり!
本当はパンに完熟トマトの水分をを塗り、オリーブオイルと塩で味付けする“パン コン トマテ“で作るのがカタルーニャ地方風なのですが、我が社にはトマト嫌いのスタッフもいる為、今回は飾りだけにしておきます。
ひとつ味見してみました。
最高に美味しいです!